- はじめに – 生きづらさの根っこ
- お金を稼ぐことの苦しみ
- お金を使うことの悩み
- お金の呪縛からの解放
- おわりに – お金は諸刃の剣
はじめに – 生きづらさの根っこ
僕は世間でいう「生きづらい人」の一人だ。
人と関わるのが苦手で、自分の殻に閉じこもって日々を過ごす方が楽だと考えている。
けれども、この世の中はお金がなければ生きていけない。
嫌でもお金と向き合わざるを得ないのだ。
世間の人々は、お金を稼ぐために働き、お金を使って楽しみを得る。
でも僕にとっては、お金を稼ぐのも使うのも、ただ苦しみの種でしかない。
人と関わるのを避けようとするあまり、お金を稼ぐ機会も失い、お金を使う喜びも知らずにいる。
そんな僕は考える。生きづらい人にとって、お金とは一体どんなものなのだろうかと。
ここに、僕の思うところを記してみよう。
お金を稼ぐことの苦しみ
世の中には働くことを嫌う者がいる、と言えば、多くの人は「怠け者だ」と笑うかもしれない。
でも、生きづらい人にとっては働くこと自体が大きな苦痛なのだ。
人と関わるのが怖くて、失敗することが嫌で、日々の変化に戸惑う。
そんな人にとっては、仕事を見つけること自体が難しい。
たとえ仕事を見つけたとしても、毎日の仕事は苦痛の連続だ。
高校生だった僕はコンビニバイトを3日で辞めた。
人と話すことさえ億劫な自分を変えるため、勇気を出して一歩踏み出した。
にも関わらず、シフトを忘れたふりして逃げ出した。
100%自分が悪いのに、呼び出し電話がなるたびに被害者気分だったことを覚えている。
その後は重工メーカに就職して14年もの歳月が経過した。
働くことに対して、やりがいや生きがいを感じたことは一度もない。
良くも悪くも3年間隔で部署異動があり、人間関係がリセットされたから続けて来れただけ。
それでも「このまま働き続けるのかな、なんか嫌だな」という薄暗い不安に負けて、退職届を提出した。
※2024年9月30日付で退職予定
お金を稼ぐことは、生きづらい人にとって苦しみを重ねるだけ。
でも、お金がなければ生きていけないこの世の中で、僕たちはどうやって身を立てていけばいいのだろう。
お金を使うことの悩み
お金を稼ぐことの苦しみに劣らず、お金を使うことも生きづらい人には大きな悩みの種だ。
世間の人々は、お金を使って楽しみを得るというけれど、僕にはその喜びがわからない。
人と関わるのが好きじゃないから、飲食店に行くことも、旅に出ることも、ただ苦痛でしかない。
そうして、お金はあるけど使い道がなく、ただ貯まっていくばかり。
でも、お金を使わなければ生きていけないのも事実だ。
食べ物を買い、住む場所を確保し、服を整えるには、お金を使わざるを得ない。
これらのことさえ、生きづらい人には大きな試練なのだ。
お店に行けば、店員との会話に戸惑い、他のお客さんの視線に怯え、ただ早く帰りたくなる。
住む場所を探すにも、不動産屋さんとの交渉が苦手で、良い物件を逃すこと何度も。
服を買うにも、試着室に入るのが怖くて、見るだけで帰ってしまう。
こうして、お金を使うことさえ、生きづらい人には大きな苦痛だ。
でも、使わなければ生きていけない。
この矛盾に苦しむ日々は、いつまで続くのだろう。
お金の呪縛からの解放
このように生きづらい人は、お金を稼ぐことにも使うことにも苦しむ。
でも、この呪縛から逃れる方法はあるかもしれない。
まず、お金を稼ぐことについては、人と直接関わらなくても働ける仕事を探すといい。
最近はインターネットを通じて仕事を得ることもできる。
文章を書いたり、絵を描いたり、自分の才能を活かしつつ、人と直接関わらずにお金を稼ぐ道が開かれつつある。
お金を使うことについても、工夫の余地はある。
インターネットを通じて物を買ったり、食事を届けてもらったり、必要最小限の外出で生活を営むこともできる。
でも、これは諸刃の剣だ。
人との関わりを完全に断つことは、心の健康を損なう恐れもある。
本当に必要なのは、お金の呪縛から心を解き放つこと。
お金は生きるための道具に過ぎない。
これにとらわれすぎれば、本来の自分を見失う恐れがある。
生きづらい人は、往々にして繊細な心の持ち主だ。
いわゆるHSP気質である。
それゆえに苦しむことも多いけれど、その繊細さゆえに、世の中の美しいものを感じ取る力にも長けている。
そんな才能を活かし、お金にとらわれずに生きる道を探るといい。
お金を稼ぐこと、使うことに悩みつつも、その先にある本当の自分の姿を見失わないように気をつけよう。
生きづらさは、時として大きな才能の裏返しだ。
その才能を活かし、お金の呪縛を超えて生きる術を見出すこと。
それこそが、生きづらい人の進むべき道なのかもしれない。
おわりに – お金は諸刃の剣
こうして僕は思う。
生きづらい人にとってのお金とは、まさに両刃の剣だ。
稼ぐことも使うことも苦しいけれど、これなしには生きられない。
でも、この呪縛にとらわれすぎれば、本来の自分を見失う恐れがある。
お金は、ただ生きるための道具に過ぎない。
これを超えたところに、真の自分の姿があるのかもしれない。
生きづらさに苦しみつつも、その繊細な心を活かし、お金にとらわれない生き方を見出すこと。
それこそが、僕たち生きづらい人の目指すべきところなのかもしれない。
お金の重みに押しつぶされそうになりながらも、なお心の軽さを失わないこと。
それが、生きづらい人の進むべき道だ。
そんなわけで僕は、今日も明日も、この難しい道を歩み続けていく。
コメント