こんにちは、いとう(@batatlife)です。
今回は、ヴィッキー・ロビンとジョー・ドミンゲス著『お金か人生か』について、解説していきたいと思います。
FIREとは
「FIRE」の説明をする前に、立ち止まって考えてみてください。
「なんで僕たち、毎日働いてるんだろう?」
「お金って、結局何なんだろう?」
「人生の成功って、どう測るものなんだろう?」
…なんか難しく感じません?
でも、こういう風に自分の考えや行動を客観的に見つめ直すこと、すっごく大事なんです。
さて、じゃあFIREの説明をしますね。
FIREは「Financial Independence, Retire Early(経済的自立、早期リタイア)」の略なんです。
「えっ、早期リタイアって、お金持ちじゃないとムリでしょ?」って思いますよね?
でも、FIREは必ずしもお金持ちになることが目的じゃないんです。
じゃあ、何が目的なのか?それが、今回の本題。
お金か人生か、その選択のジレンマ
FIREの本質は、「お金のために生きるのか、それとも人生を楽しむためにお金を使うのか」っていう選択にあります。
「いやいや、お金がないと生きていけないでしょ?」
そうですよね。
でも、毎日のように嫌な仕事に行って、やっと手に入れたお金で「本当は欲しくもないもの」を買ってる…
そんな生活を幸せって言えますか?
FIREは、そんな生活から抜け出す方法を提案しているんです。
具体的な9つのステップがこちら↓
- 過去に折り合いをつける
- 現状把握——生命エネルギーの使い道を調べる
- 毎月の支出表をつくる
- あなたの人生を根本から変える3つの質問
- 生命エネルギーを可視化する
- 生命エネルギーを大切にする——支出の最小化
- 生命エネルギーを大切にする——収入の最大化
- 資本とクロスオーバーポイント
- 経済的自立に到達した後の投資
「うわ、難しそう…」って思いますよね。
大丈夫、一つずつ見ていきましょう。
過去に折り合いをつける
まず最初のステップ、「過去に折り合いをつける」。
僕たちのお金に対する考え方って、ほとんど無意識のうちに作られてるんです。
例えば…「お金は汚いもの」「贅沢は敵だ」「お金がすべて」
こんな風に思ってる人っていません?
おそらく両親から聞いたり、学校で教わったり、過去の経験から学んだりしたんですよね。
でも、その考え方は本当に正しいのか?
もしかしたら、その考えのせいでお金のことで必要以上に悩んでたりしてません?
だから、まずは自分のお金に対する考え方を振り返ってみるんです。
そして、もしそれが自分の幸せの妨げているなら、「これからは違う考え方してみよう!」って決めるんです。
現状把握——生命エネルギーの使い道を調べる
次は「生命エネルギー」について。
「えっ、なんか怪しい宗教の話?」
いやいや、ここでいう「生命エネルギー」は、あなたの時間と労力のことなんです。
考えてみてください。
1日24時間、その貴重な時間を何にどう使ってる?
仕事?家事?趣味?それとも、ただボーッとYouTubeを見てる?
本書では、その時間の使い方を見直そうって言ってるんです。
例えば、1週間の時間の使い方を30分単位で記録してみる。
そして、各活動に0〜10の満足度をつける。
すると、意外な発見があるかもしれません。
「え、こんなに仕事してたの?」
「休日なのに、家にいてばっかり…」
こんな気づきが、次のステップにつながります。
毎月の支出表をつくる
さて、ここからが本格的。
毎月の支出を細かく記録するんです。
「えー、面倒くさい…」
そう思いますよね?
でも、お金の流れを知らないとコントロールできないですよね?
ここでのポイントは単なる節約じゃないことです。
各支出が、さっき話した「生命エネルギー」とどう関係してるかを考えてみてください。
例えば、毎月のジム代1万円。高いと思いますか?
でも、健康維持や気分転換になってるなら、それは「生命エネルギー」を高める良い投資かもしれない。
逆に、行きもしないのに払い続けてるなら、それは「生命エネルギー」の無駄遣いですよね。
このステップで、支出の「質」を見直しましょう。
あなたの人生を根本から変える3つの質問
本書は、次の3つの質問を投げかけてきます↓
- あなたは今、十分に持っていますか?
- もし今の仕事を辞めたら、どうやって生きていきますか?
- あなたは今、本当にやりたいことをしていますか?
1つ目の質問。
「十分」ってなに?お金?モノ?それとも、心の満足?
この質問で、自分にとっての「豊かさ」を考えるきっかけになるんです。
豊かさとは何か、人それぞれ違います。
経済的な余裕かもしれないし、生活の質や人間関係の満足度かもしれません。
自分にとっての「十分」を見つめ直すことで、無駄な消費を減らし、本当に必要なものに集中することができます。
2つ目は、経済的自立の重要性を問いかけています。
今の仕事がなくなっても生きていけるのか?
それって、本当の意味での自由ですよね。
仕事に縛られず、自分の時間を自分のために使うことができるかどうかを考えることで、どのような経済的基盤が必要かを見直すことができるんです。
これにより、将来の不確実性に備えて、安心して生きていくための計画を立てるきっかけになります。
3つ目は、今の生活が本当に自分の望むものなのかを問いかけています。
あなたは本当に自分が情熱を持って取り組みたいことをしているのか、それともただ日常に流されているだけなのか。
この質問に正直に答えることで、心からやりたいことを見つけ出し、それに向かって進む勇気を持つことができます。自分の時間とエネルギーを本当に価値のあるものに使うために、現状を見つめ直すことが重要なんです。
3つの質問は簡単に答えられる質問じゃないですよね。
でも、何が自分にとって本当に重要なのか、どんな人生を送りたいのかを見つけることができます。
その答えをもとに行動することで、充実した人生を築くことができるはずです。
生命エネルギーを可視化する
ここからは、もっと具体的な話。
例えば、時給の計算。
「えっ、それくらい自分でできるよ」って思いますよね。
でも、FIREの計算方法はちょっと違うんです。
例えば、月給30万円で週5日、1日8時間働いてるとする。
普通に計算すると、時給は約1,875円(30万円÷160時間)ですよね。
でも、FIREはこう考えます↓
- 通勤時間は?
- 仕事の準備にかかる時間は?
- 仕事関連の支出(通勤費、仕事着の費用など)は?
これらを全部考慮に入れると、実質的な時給はもっと低くなるかも。
ショックですよね。
でも、これが現実なんです。
この「実質時給」を知ることで、自分の「生命エネルギー」の使い方を見直すきっかけになります。
生命エネルギーを大切にする——支出の最小化
さて、ここからが本当の勝負。
支出を減らしましょう。
「えぇ、財布のひもを締めるの?」
いやいや、本書が言ってるのは、ただケチケチすることじゃない。
各支出が、本当にあなたの幸せや目標達成に貢献してるかを考えることなんです。
例えば↓
- 「待つ」習慣をつける(欲しいものがあっても、すぐに買わず30日待つ)
- 質の高い中古品を活用する
- 修理・メンテナンスの習慣をつける
- 物々交換やシェアリングを活用する
これらの方法で、無駄な支出を減らしつつ、本当に必要なものには十分にお金をかけるバランスを取る。
つまり、単なる節約じゃなくて新しいライフスタイルの提案なんですよ。
生命エネルギーを大切にする——収入の最大化
さて、支出を減らしたら、次は収入を増やす番。
「よっしゃ!残業でもするか!」
ちょっと待って。
収入を増やすって、単に「もっと働く」ことじゃないんです。
むしろ、自分の「生命エネルギー(時間と労力)」を最大限に活かせる仕事を見つけることなんです。
例えば↓
- 自分の情熱や才能を活かせる仕事を探す
- 副業やフリーランスを検討する
- 新しいスキルを学び、自分の市場価値を高める
- パッシブインカム(不動産収入、配当収入など)の源を作る
要するに、単にお金を稼ぐんじゃなくて、仕事自体が自己実現や人生の目的達成につながるようにするんです。
資本とクロスオーバーポイント
さて、ここからが本当のゴールへの道のり。
「クロスオーバーポイント」っていう言葉、聞いたことありますか?
「SFの話?」
いやいや、これこそが本書の核心なんです。
簡単に言うと、パッシブインカム(投資収益など)が月々の支出を上回る点のこと。
要するに、働かなくても生活できる状態ってことです。
ここに到達するために、本書では次のようなアプローチを提案してます↓
- 投資を始める(株式、債券、不動産など)
- 複利の力を活用する
- 長期的視点で資産形成を行う
- リスク分散を行う
特に、低コストのインデックスファンドへの投資がおすすめらしい。
これこそが、市場平均並みのリターンを安定的に得られる方法なんです。
※僕は新NISA枠で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資
「でも投資って怖くない?」
そう思いますよね。
でも、長期的に見ればそんなに怖くないんです。
むしろ、お金を貯金通帳に眠らせておくほうが「怖い」かもしれない。
だって、インフレで実質的な価値が目減りしていくことになってませんか?
経済的自立に到達した後の投資
さあ、最後のステップ。
経済的自立を達成した後の話です。
経済的自由を手に入れても、その後の人生の目的がなければ、むなしくなりますよね。
本書では、経済的自立後の人生について、こんなことを提案しています↓
- 自分の情熱を追求する(趣味や学びなど)
- 社会貢献活動に参加する
- 家族や友人との時間を大切にする
- 新しいビジネスや挑戦を始める
要するに、お金の心配から解放されて、本当にやりたいことに時間とエネルギーを使えるようになるってこと。
なんか、夢みたいですよね。
確かに、簡単じゃない。でも、不可能じゃない。
実際にFIREを目指して、若くして経済的自由を手に入れた人たちがいるんですから。
僕がFIREを目指すきっかけを与えてくれた穂高唯希さん(三菱サラリーマン)は、なんと30歳でFIREしています。
FIREは完璧な解決策?
さて、FIREが全部バラ色かっていうと、そうでもない。
FIREにも課題はあります↓
- 若いうちの我慢が大きすぎる
- 予期せぬ出来事(病気や経済危機など)に弱い
- 人生の目的を見失う可能性がある
- 社会との関わりが薄くなる可能性がある
FIREを目指すかどうかは、本当に慎重に考える必要があります。
だからこそ、実際にFIREした人のSNSやブログをのぞいてみてはどうでしょう?
まとめ
結局FIREって何なんでしょう?
僕が思うに、FIREは単なる「早期リタイア」の方法じゃない。
むしろ、こんな問いかけなんじゃないかと↓
- あなたは、どんな人生を送りたいの?
- お金は、その人生のためにどう使うの?
FIREは、この問いに真剣に向き合うきっかけを与えてくれるんです。
だからこそ、目指すかどうかに関わらず、この考え方は誰にとっても価値があると思う。
自分の人生、自分のお金、自分の時間。
これらについて、もう一度じっくり考えてみる。
それだけでも、人生は大きく変わるかもしれない。
どうですか?
FIREについて、少し興味わいてきましたか?
それとも、「やっぱり自分には合わないな」って思いましたか?
どっちでも大丈夫。大事なのは、自分で考えて、自分で決めること。
さあ、あなたの人生、どう生きる?
では、また次回。
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