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自己基盤の教科書|『7つの習慣』

こんにちは、ばっと(@batatlife)です。

今回は、全世界4,000万部を突破したスティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』について、掘り下げていきたいと思います。

この本、聞いたことはあるけど読んだことはない…なんて人も多いんじゃないでしょうか?

でも大丈夫。
この本の要点を僕なりの解釈で、わかりやすく解説していきます。

目次

「7つの習慣」って、そもそも何なの?

まず、『7つの習慣』とは何か、から始めましょう。

これは、スティーブン R. コヴィー博士が過去200年間の成功に関する文献を研究し、長期に渡り望む結果を得続けるための原則をまとめたビジネス書です。

1989年に出版されて以来、なんと全世界で4,000万部、日本国内で250万部も売れている超ベストセラーなんです。
(2023年4月時点)

でも、ただの「こうすれば成功する」みたいな薄っぺらい自己啓発本じゃないんですよ。

「人格主義の倫理」は、人間の基本的な性質に根ざしているのです。それは普遍的で、永続的な原則に基づいています。

つまり、一時的なテクニックじゃなくて、人間としての本質的な部分に働きかける考え方なんです。

難しく聞こえるかもしれないけど、要するに「人としての土台をしっかりさせよう」ってことなんですよ。 
(タイトルでもある自己基盤ってやつです)

パラダイムと原則:7つの習慣の基礎

さて、7つの習慣について詳しく見ていく前に、この本の根底にある重要な概念について触れておきましょう。

それが「パラダイム」と「原則」です。

パラダイムって何?

パラダイムって聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。

でも、実はとてもシンプルな概念なんです。

パラダイムとは、私たちが世界を見る「レンズ」のようなものです。それは私たちの知覚や理解の枠組みとなるのです。

つまり、パラダイムは私たちの「物の見方」や「考え方」のことなんです。

例えば、「人は本質的に怠け者だ」というパラダイムを持っている人と、「人は本質的に向上心がある」というパラダイムを持っている人では、同じ状況でも全然違う行動をとりますよね。

僕たちの行動を変えるには、まずこのパラダイムを変える必要があります。

パラダイムの転換は、強力で基本的な変化をもたらします。それは、私たちの見方、行動、態度のすべてを一変させるのです。

つまり、7つの習慣を身につけるには、まず自分のパラダイムを見直す必要があるんです。

原則ベースの生き方

次に重要なのが「原則」です。 
書籍では普遍的で不変の原則に基づいて生きることの重要性を強調しています。

原則とは、人間行動の基本的な真理であり、ほとんど自明のものです。それらは、私たちの周りのあらゆるところに存在しています。

例えば、「正直」「誠実」「公平」といったものが原則です。

これらは、時代や文化を超えて普遍的に価値があるものですよね。

これらの原則に基づいて生きることで、真の成功と幸福が得られると主張されています。

原則に基づいた生き方をすれば、私たちは自分の人生の中心に確固たる基盤を築くことができます。そうすれば、外部の状況や環境に左右されることなく、自分の人生をコントロールできるのです。

つまり、7つの習慣は、これらの普遍的な原則を日常生活に適用するための具体的な方法なんです。

パラダイムと原則の重要性

パラダイムと原則を理解することは、7つの習慣を実践する上でとても重要です。

  1. パラダイムの転換により、物事を新しい視点で見ることができるようになる。
  2. 原則に基づいた行動により、長期的に安定した結果を得ることができる。
  3. パラダイムと原則を意識することで、自分の行動の根本的な原因を理解し、より効果的に変化を起こすことができる。

さあ、これでパラダイムと原則について理解できましたね。

では、いよいよ7つの習慣の詳細に入っていきましょう。

7つの習慣、ざっくり言うとどんなの?

さて、ここで7つの習慣を簡単に紹介しておきましょう。

  1. 主体的である
  2. 終わりを思い描くことから始める
  3. 最優先事項を優先する
  4. Win-Winを考える
  5. まず理解に徹し、そして理解される
  6. シナジーを創り出す
  7. 刃を研ぐ

「うーん、なんか難しそう…」って思った人もいるかもしれませんね。

でも、心配しないでください。
これから一つずつ、身近な例を交えながら解説していきます。

習慣1:主体的である

1つ目は「主体的である」。

主体的な人間は、自分の人生は自分の行動の結果であって、環境や状況の産物ではないと認識しています。

つまり、「自分の人生は自分で決める」ってことなんです。

「親がこう言うから」「会社がこうだから」って言い訳しちゃダメってことですね。

例えば、仕事で失敗しちゃったとします。

そのとき、「上司の指示が悪かったから…」って思うのか、「次はどうすればいいか考えよう」って思うのか。

後者の方が主体的な考え方ですよね。

でも、これって実際やろうとすると難しいんですよね。
だって、人間って基本的に「自分は悪くない」って思いたがる生き物だから。

でも、そこを乗り越えられるかどうかが、本当の意味での成長につながるんです。

主体的に行動するためのちょっとしたコツをいくつか紹介しましょう

  1. 朝、起きたらまず「今日は何をするか」を決める
  2. 何か問題が起きたら「自分にできることは何か」を考える
  3. 「〜しなければならない」を「〜したい」に言い換えてみる

これらを意識するだけでも、少しずつ主体的になれると思います。

習慣2:終わりを思い描くことから始める

2つ目は「終わりを思い描くことから始める」。

すべてのものは二度創造される。まず頭の中で創造され、次に現実の世界で創造されるのです。

要するに、「ゴールをはっきりさせてから行動しよう」ってことなんです。

例えば、旅行に行くとき。

「とりあえず行ってみよう」っていうのと、「こういう体験がしたいな」って具体的にイメージしてから行くのとでは、全然違いますよね。

後者の方が充実した旅行になりそうじゃないですか?

これ、人生全般に言えることなんです。
「何となく生きてる」んじゃなくて、「こんな人生を送りたい」ってイメージを持つことが大切なんです。

でも、ここで気をつけたいのは、硬直的になりすぎないことです。

目標は持つべきですが、それに縛られすぎてはいけません。

自分の内なる声に耳を傾けながら、柔軟に目標を調整していくことが大切なんです。

終わりを思い描くためのエクササイズをいくつか紹介しましょう。

  1. 自分の葬式で誰かに追悼演説をしてもらうとしたら、何て言ってほしい?それを書き出してみる
  2. 10年後の理想の自分を具体的にイメージし、それを日記形式で書いてみる
  3. 人生の各分野(仕事、家族、健康など)で、達成したい具体的な目標を設定する

これらのエクササイズを通じて、自分が本当に望む人生のビジョンが明確になっていくはずです。

習慣3:最優先事項を優先する

3つ目は「最優先事項を優先する」。

重要なことを優先するということは、何が最も価値があるかを常に意識し、その価値の実現に向けて自分の時間とエネルギーを集中的に投入することです。

つまり、「本当に大切なことに時間を使おう」ってことなんです。

例えば、スマホでダラダラSNSを見る時間を減らして、家族との会話の時間を増やすとか。

「あ、これ当てはまるかも…」って思った人、けっこういるんじゃないですか?

実践するときは、タスクを4つのカテゴリーに分類してください。

  1. 緊急かつ重要
  2. 緊急ではないが重要
  3. 緊急だが重要ではない
  4. 緊急でも重要でもない

ここで大切なのは、2番目の「緊急ではないが重要」なタスクに注目することです。

例えば、健康のために運動するとか、スキルアップのために勉強するとか。

これらは緊急ではないけど、長期的に見るとめちゃくちゃ重要ですよね。

でも、多くの人はこの2番目のカテゴリーを無視しがちなんです。
だって、緊急じゃないから。

でも、ここにしっかり時間を使えるかどうかが、人生の質を大きく左右するんです。

重要事項を優先するためのテクニックをいくつか紹介しましょう:

  1. 毎週日曜日に、次の週の予定を立てる。その際、「緊急ではないが重要」なタスクを必ず入れる
  2. 1日の始まりに、その日にやるべき3つの重要タスクを決める
  3. 「2分ルール」を実践する。2分以内でできるタスクは、すぐにやってしまう

これらの方法を使って、少しずつ重要事項を優先する習慣を身につけてはいかがでしょうか?
きっと人生が変わり始めるはずです。

習慣4:Win-Winを考える

4つ目は「Win-Winを考える」。

Win-Winとは、相互に有益な解決策や合意を追求する心構えのことです。それによって、全ての当事者が得をし、満足できる結果が得られるのです。

簡単に言うと、「お互いにハッピーになれる方法を考えよう」ってことです。

例えば、友達と映画を見に行くとき。

Aさんはアクション映画が見たいけど、Bさんはラブコメが見たい。

そんなとき、「じゃあ、今日はアクション映画で、次はラブコメにしよう」って提案するのが、Win-Winの考え方ですね。

これって実際はかなり難しいんです。
だって、多くの人は「自分が勝つ」か「相手に負けない」かのどちらかしか考えないから。

でも、人生は競争ではなく、協力の場です。
誰かが負ける必要はないんです。

みんながWinになれる方法を探すことが大切なんです。

Win-Winの考え方を身につけるためのヒントをいくつか紹介しましょう。

  1. 相手の立場に立って考える練習をする
  2. 「どうすれば両方が満足できるか」を常に意識する
  3. 長期的な関係性を重視する。一時的な勝利よりも、長く続く良好な関係の方が大切

これらを意識して実践していけば、きっと周りの人との関係がより良くなっていくはずです。

習慣5:まず理解に徹し、そして理解される

5つ目は「まず理解に徹し、そして理解される」。

コミュニケーションの基本となる部分です。

多くの人は、理解されようとする前に理解しようとはしません。まず自分の自叙伝を話し、自分の立場から診断し、自分のメガネを通して相手を見ようとするのです。

要するに、「人の話をちゃんと聞こうよ」ってことなんです。

例えば、パートナーとケンカしちゃったとき。

「僕が正しいんだから!」って思うんじゃなくて、まず相手の気持ちを理解しようとする。

そうすれば、相手も自分の気持ちを分かってくれるようになるんです。

まあ、現実的には「自分の言い分を聞いてほしい」って思うもの。

だからこそ、その欲求を一旦脇に置く。
そうしてから、相手の話に耳を傾けることができれば関係性がグッと深まります。

つまり、相手の気持ちをちゃんと理解しようとすれば、相手も自分の意見を聞いてくれるようになるんです。

これ、すごく大切なポイントですよね。

「まず理解に徹する」ためのテクニックをいくつか紹介しましょう。

  1. アクティブリスニングを実践する。相手の話を遮らず、相槌を打ちながら聞く
  2. 「なるほど、そう思ったんですね」と相手の気持ちを言葉にして返す
  3. 質問をする。相手の話をより深く理解するために、適切な質問をする

カウンセラーやコーチングっぽいですよね。

これらの方法を使って、相手の気持ちを理解する努力をする。
そうすれば、きっとコミュニケーションがスムーズになるはずです。

習慣6:シナジーを創り出す

6つ目は「シナジーを創り出す」。

ちょっと難しそうな言葉ですが、要は「みんなで力を合わせよう」ってことなんです。

シナジーとは、全体は部分の総和よりも大きいという原則のことです。

つまり、1+1が2じゃなくて、3にも4にもなる可能性があるってことなんです。

例えば、グループワークでプレゼンの準備をするとき。

Aさんのアイデアとスピーチ力、Bさんのデザインセンス、Cさんの論理的思考力。

これらが合わさると、どの一人が作るよりもずっと素晴らしいプレゼンができあがるんですよ。

でも、シナジーを生み出すのは簡単じゃありません。

なぜなら、みんな違う考え方や価値観を持っているからです。

だからこそ、違いを尊重することが、シナジーを生み出す鍵なのです。

むしろ、違いがあることを認め、それを活かすことが大切なんです。

シナジーを生み出すためのポイントをいくつか紹介しましょう。

  1. オープンマインドを持つ。「こうあるべき」という固定観念を捨てる
  2. 積極的に人の意見を聞く。そして、その意見から学ぼうとする
  3. ブレインストーミングを活用する。まずはアイデアを出し合い、後で整理する

これらを意識して実践すれば、きっと今までにない素晴らしいアイデアや解決策が生まれるはずです。

習慣7:刃を研ぐ

最後は「刃を研ぐ」。

読み方は「”は”をとぐ」なので要注意。
(鬼滅の刃の影響で”やいば”と読む側が多いそうです)

自己刷新とは、4つの次元、すなわち、身体的、精神的、知性的、社会性/情緒的次元における、規則的で、バランスのとれた刷新のことを指します。

簡単に言うと、「自分自身をケアしよう」ってことなんです。

例えば、毎日30分運動する(身体的)、瞑想する(精神的)、新しい本を読む(知性的)、友達と話す時間を作る(社会性/情緒的)。

こんな感じで、自分をバランスよく磨いていくんです。

こんな例え話があります。

のこぎりで木を切っている木こりがいました。一生懸命に切っていますが、なかなか進みません。「休憩して刃を研いだら?」と言われても、「忙しくて休んでいる暇はない」と答えます。でも、刃を研ぐ時間を作れば、もっと効率よく木を切れるのに…。

これ、僕たちの人生にそっくりじゃないですか?

忙しさにかまけて自己投資の時間を作らない。
でも、それじゃあ長期的には全然ダメなんです。

「刃を研ぐ」ための具体的な方法をいくつか紹介しましょう。

  1. 毎日の習慣に「自己投資の時間」を組み込む。例えば、朝の30分を読書の時間にする
  2. 週に1回は「自分時間」を作る。趣味や学習、瞑想など、自分を充電する時間を確保する
  3. 定期的に新しいことにチャレンジする。例えば、新しい言語を学んだり、新しいスポーツを始めたり

これらを実践することで、自分自身がどんどん成長していくのを感じられるはずです。

7つの習慣の相互関係

ここまで7つの習慣を個別に見てきましたが、実はこれらの習慣には深い関連があるんです。

これらの習慣を「成長の連続体」と呼んでいます。

依存から自立、そして相互依存へ。

最初の3つの習慣(主体的である・終わりを思い描くことから始める・最優先事項を優先する)は、「私的成功」の習慣です。

これらによって、自立した個人になることができます。

次の3つの習慣(Win-Winを考える・まず理解に徹し、そして理解される・シナジーを創り出す)は、「公的成功」の習慣です。

これらによって、他者とうまく協力し合える人になれます。

そして最後の習慣(刃を研ぐ)は、他の全ての習慣を支える基盤となる習慣なんです。

つまり、これらの習慣は単独で機能するんじゃなくて、お互いに補完し合うことで、僕たちを成長させてくれるんです。

個人的Q&A

Q1: どれくらい時間がかかる?

正直なところ、「○○日で身につきます!」なんて簡単には言えないと思います。

性格を形成するには時間がかかりますよね。

ショートカットはありません。
これは一生の課題みたいなものなんです。

でも、焦る必要はありません。
『7つの習慣』を定期的に読み返し、実践する。

少しずつでいいので、継続することが大事なんです。

Q2: 最も重要なのは習慣はどれ?

あえて言うなら、第1の習慣「主体的である」が最も重要かもしれません。

なぜなら、主体性は他のすべての習慣の基礎だからです。

つまり、自分の人生に責任を持つという考え方が、他のすべての習慣の土台になるんです。

ここがしっかりしていないと、他の習慣も身につきにくいんですよ。

Q3: 具体的にどんな変化が起きるの?

僕個人は以下のような変化を実感しています。
(もちろん個人差はあります)

  1. 自信が高まる:自分の人生に責任を持つことで、自信が付く
  2. 人間関係が改善する:相手の立場に立って考えることで、周囲との関係が良くなる
  3. 生産性が上がる:重要なことに集中することで、効率が上がる
  4. ストレスが減る:長期的な視点を持つことで、日々のストレスに振り回されにくくなる
  5. 人生の満足度が上がる:自分の価値観に基づいた生活をすることで、より充実感を得られる

これらの変化は、一朝一夕には起こりません。
でも、少しずつ習慣を身につけていけば、必ず良い方向に変わっていくはずです。

まとめ:7つの習慣で人生が変わる?

さて、長々と書いてきましたが、なんとなくイメージがつかめたでしょうか?

正直、これらの習慣を完璧に実践するのは、めちゃくちゃ難しいです。

でも、大丈夫。
完璧じゃなくていいんです。

これらの習慣を意識するだけでも、きっと何かが変わり始めるはずです。

最後に、私からのアドバイスを一つ。

『7つの習慣』を学んだら、まずは一つだけ選んで、それを意識的に実践してみてください。
例えば、「主体的である」を選んだら、毎日「今日は何を自分で決めたか」を振り返ってみるとか。

そうやって少しずつ、でも確実に変わっていけば、きっと1年後には大きな変化が起きているはずです。

みなさんも、今日から『7つの習慣』を意識してみませんか?

きっと、新しい自分に出会えるはずですよ。
一緒にがんばりましょう。

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この記事を書いた人

32歳会社員|4歳児の父|当ブログでは「事なかれ主義からの脱却」というテーマのもと、自分の人生を見つめ直すアプローチを提供します。お問い合わせやご質問、コーチングのご依頼があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。SNSでも活動していますので、ぜひフォローしてください。

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