こんにちは、いとう(@batatlife)です。
今回はナサニエル・ポッパー著『デジタル・ゴールド』を元に、ビットコインの誕生から現在までの歴史を、わかりやすく解説していきます。
ビットコインって、そもそも何なの?
まずは基本中の基本。
ビットコインって何?って人のために、簡単に説明しちゃいます。
ビットコインは、2008年に謎の人物サトシ・ナカモトによって考案された、世界初の仮想通貨です。
従来の通貨とは違って、国や銀行に管理されていない、完全にデジタルな通貨なんです。
ビットコインは、ピアツーピアの電子マネーシステムとして構想された。これは、金融機関を介さずに、一方から他方へオンライン決済を直接送信することを可能にするものだ。
つまり、仲介者なしで、直接お金のやり取りができちゃうんです。
ピアツーピア(Peer-to-Peer、P2P)は、コンピュータネットワークにおいて、中央のサーバーを介さずに個々のコンピュータ(「ピア」と呼ばれる)が直接互いに通信し、リソースを共有する分散型のネットワークモデルです。
ビットコインの誕生秘話
さて、ここからが本題。
ビットコインがどうやって生まれたのか、その裏側にある物語を紹介していきます。
実は、ビットコインの誕生には、長年の暗号通貨コミュニティの努力がありました。
ポッパーは、その歴史を次のように述べています:
1980年代から90年代にかけて、サイファーパンクと呼ばれる暗号学者やコンピュータ科学者たちのグループが、デジタル通貨の創造に取り組んでいた。
これらの先駆者たちの努力があったからこそ、ビットコインが生まれたんですね。
でも、なぜそんなに頑張ったんでしょうか?
その理由は、既存の金融システムへの不満にありました。
銀行や政府に頼らない、自由な通貨を作りたかったんです。
特に、2008年の金融危機後、その思いは強くなりました。
リーマン・ブラザーズの破綻から2か月後の2008年10月31日、サトシ・ナカモトと名乗る人物が、暗号技術に関するメーリングリストに投稿を行った。
この投稿が、ビットコインの始まりだったんです。
すごいタイミングですよね。
ビットコインの仕組み
「へー、面白い生い立ちなんだね。でも、実際どうやって動いてるの?」って思った人も多いはず。
安心してください、できるだけわかりやすく説明します。
ビットコインの核心は、「ブロックチェーン」という技術です。
これは、すべての取引を記録する巨大な帳簿みたいなものです。
でも、普通の帳簿と違って、世界中のコンピューターで分散管理されているんです。
ビットコインのネットワークは、単一の中央集権的な権威に依存することなく、参加者全員の合意によって運営される。
つまり、誰も独占的に管理できないし、改ざんもほぼ不可能なんです。
これ、革命的じゃないですか?
ビットコインの価値はどう決まるの?
「へー、面白そう。でも、価値はどうやって決まるの?」って疑問が湧いてきたでしょ。
実は、ビットコインの価値は、純粋に需要と供給で決まります。
つまり、欲しい人が多ければ価値が上がるし、少なければ下がるんです。
ビットコインの価格は、その需要と供給によって決定される。政府や中央銀行が介入することはない。
これって、ある意味金(ゴールド)に似てますよね。
だから「デジタル・ゴールド」なんて呼ばれることもあるんです。
ちなみに、ビットコインの価格予想をしている著名人とその予想価格がこちらです。
※2024年7月26日時点で$65,811
- Cathie Wood (ARK Invest CEO)
- 予測価格: $600,000
- 予測時期: 2030年までに (CoinGecko)
- Michael Novogratz (Galaxy Digital CEO)
- 予測価格: $150,000
- 予測時期: 2024年4月までに (Cointelegraph)
- Anthony Scaramucci (SkyBridge Capital創設者)
- 予測価格: $170,000
- 予測時期: 半減期後18ヶ月以内 (Cointelegraph)
- BitQuant
- 予測価格: $250,000
- 予測時期: 2024年半減期後 (CryptoPotato)
- CryptoCon
- 予測価格: $47,000〜$50,000
- 予測時期: 2024年初頭 (CryptoPotato)
- Max Keiser
- 予測価格: $220,000
- 予測時期: 社会的不安や社会的崩壊が進行する場合 (CryptoPotato)
- Luke Broyles
- 予測価格: $3,000,000
- 予測時期: 特定のシナリオで (CryptoPotato)
- Standard Chartered
- 予測価格: $120,000
- 予測時期: 2024年末までに (Independent Reserve)
これらの予測は市場の状況、規制の変化、技術の進展、そして投資家の心理に大きく依存しているため、あくまで参考情報として捉えてくださいね。
ビットコインの未来は?
さて、ここまで読んでくれた皆さん、ビットコインの魅力が少しは伝わりましたか?
でも、「将来はどうなるの?」って気になりますよね。
正直、誰にもわかりません。
でも、ポッパーは次のように予想しています:
ビットコインがどのような結末を迎えるにせよ、その技術的イノベーションは、金融や政治の世界に深い影響を与えるだろう。
つまり、ビットコイン自体がなくなったとしても、その考え方や技術は残り、世界を変える可能性があるってことです。
Q&A
さて、ここまでたくさんの情報を詰め込んできましたが、まだ疑問がある人もいるでしょう。
よくある質問にお答えしますね。
Q1: ビットコインは安全なの?
技術的には非常に安全です。
ブロックチェーンの仕組みのおかげで、取引記録の改ざんはほぼ不可能です。
ただし、取引所のハッキングや、個人の管理ミスによる盗難のリスクはあります。
ハッキング事例としては2014年のMt. Goxです。
日本に拠点を置く取引所Mt. Goxは、当時世界最大のビットコイン取引所でした。
しかし、セキュリティの脆弱性を突かれ、ハッカーによって約85万BTC(当時の価値で約4.5億ドル)が盗まれました。この事件は仮想通貨市場に大きな衝撃を与えました。
Q2: ビットコインは違法じゃないの?
ビットコイン自体は多くの国で合法です。
日本では、2017年に仮想通貨交換業者に対する規制が整備され、ビットコインは「暗号資産」として位置づけられているので合法です。
ただし、規制の度合いは国によって異なります。
中国では2017年に国内の暗号通貨取引所を禁止し、2021年には暗号通貨の取引やマイニングを全面的に禁止しました。理由は、経済発展への影響を懸念してのことです。 (Investopedia) (Inclusive Money)。
ネパールでも2021年9月にネパール中央銀行が暗号通貨の使用、マイニング、取引を違法としました。これは詐欺行為の増加を防ぐためです。 (Inclusive Money)。
Q3: ビットコインを始めるにはどうすればいいの?
まずは、仮想通貨取引所でアカウントを作成し、本人確認を行います。
その後、日本円などの法定通貨でビットコインを購入できます。
ただし、価格変動が大きいので、リスクを理解した上で始めることが大切です。
最後に
いかがでしたか?
ビットコインって、単なるデジタルマネーじゃなくて、もっと大きな可能性を秘めた革命的な技術なんです。
もちろん、課題もたくさんあります。
価格の乱高下、環境問題、規制の問題など…。
でも、これらの課題を乗り越えて、ビットコインがどんな未来を作り出すのか、僕はワクワクしています。
みなさんも、ビットコインの行方を見守ってみませんか?
きっと、僕たちの目の前で歴史が作られていくのを感じられるはずです。
それでは、また次回。
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